葬祭セミナー「失敗しないお葬式」・・冠婚葬祭従事25年体験からのヒント講演!



   

 葬儀場支配人をしていた時の体験談をエッセーにしました。

   お葬式には欠かせないと思われている祭壇も、世情を反映して年々変わりつつあります。
 葬儀社にすすめられる白木祭壇に変わり、故人の好きだった花などで飾られる花祭壇が近頃多くなりまし た。そんな式場での出来事です。

   第2話 「花に誘われ、、、、」

     小説より奇なり! 映画のシーン? 
  
   春3月。 ぽかぽか陽気に誘われ街中の公園は親子連れではしゃぐ声が響いています。
  そんな公園を見下ろす病室で、家族に見守られながら、又一つの命があの世へ旅立って行きました。
  「おばあちゃーん!」

  「今までいろいろお世話になり本当にありがとう」 と、家族全員謝。
  「おばあちゃんらしいお葬式をしてあげようよ」 一人の孫がぽつり、、。
  
  亡くなったおばあちゃんは90才。
  花がとっても好きで、四季折々、野で草花を摘んできて、おじいちゃんの仏壇に供えていました。
  それを知っていた家族は 「そうや、花で飾ってあげよう」
  「葬儀屋さんに相談してみよか」

  「今頃咲いているのは、、桜はまだ早いし、えーと、菜の花はいかがでしょうか」
   葬儀屋さんは考えたあげく、やっと答えてくれました。
  「それがいい、それがいい、それで決まり!」 家族一同、胸のつかえがすーっと。

  おばあちゃんの祭壇は菜の花畑みたいに黄色一色、満開です。
  「これで、きっと喜んでくれてるやろね」
  祭壇の前で全員手を合わせ、今までのお礼を言いながら、冥福を祈りました。

  その時です。孫の一人が「あれ何?」
  今まで何事もなく華やかな菜の花の間から、一匹の白い蝶々が、ヒラヒラと舞い始めたのです。
   皆、唖然!

   すると、又もう一匹があとを追ってヒラヒラと、、
  
   まるで映画。 小説よりも奇なり、とはこんな事なのでしょうか、、。

   「とっても仲いい夫婦蝶みたい」                      
   後方に控えていた葬儀社員もポカーン。             

   「あの蝶々は、きっと、おじいちゃんとおばあちゃんやね」

   悲しみの中にも心やすらぐワンシーン。
   
   優しい家族に見送られての旅立ちに、故人さまの優しさ、人柄がにじみ出ている感動の一日でした。
 
                               私もそんな人生でありたいと、、。 


     
第3話 [祝!お迎えバス」
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