冠婚葬祭従事35年体験談葬儀エッセイ・・「お棺を担いだ支配人」



   

 葬儀場支配人をしていた時の体験談葬儀エッセイ・・「ザ・お棺を担いだ支配人」
    4月出版話題発売中・・ギャラクシーブックより・アマゾン販売

  お葬式はまさに悲喜こもごもの人間ドラマの一場面。今だから話せる、ハプニング、エピソード、失敗談、数々の苦情から見えてくる人間像、等々の中から、特に印象深い出来事を一冊の本にまとめました。「ザ・お棺を担いだ支配人」・あぁ!俺がしんでる!!4月発売!・アマゾンよりご購入頂けます。

 *以下の葬儀エッセイは「ザ・お棺を担いだ支配人」の中からの一部抜粋編です。

   第1話 「小さな誕生・・・葬儀場の片すみで」

  「大変です支配人!」
  「生まれています。どうしたらいいのでしょうか」

  立春が過ぎたとはいえ、まだまだ冷え込みの厳しい朝でした。
  「支配人大変です!」
  この「大変」という言葉を聞くたび「ドキッ」とする。何度経験させられたことか、、。
  そうはいってもこの朝の「大変です」はいつもと口調が違い明るく弾んだ声である。
  
  田中社員の話を要約すると、こうである。
  お棺の置いてある倉庫に入ると、どこからともなく弱々しい小さな声がしている。

  100以上置いてあるお館の中からどうも聞こえてくるようだ。
  こわごわ、気づかれないように、一つ一つ中を覗いてゆく。

  いくつめのお棺だったろうか。
  「ニヤーン、ニヤーン」 耳を澄ますとかすかに声が、、。
  「ええ!お棺の中で猫が生まれてる」                 
  「おまけに二匹も、、」
                                              
       中略

   この日の夕方、子猫が生まれたお棺のある倉庫に、一匹の猫がいちもくさんに飛び込んでいきました。
  きっとお母さん猫があの可愛い二匹の猫にお乳をやりに行ったのでしょう。

  亡き人を葬送する儀式場の片隅で、猫とはいえ、新しいいのちが誕生したそんな日は、家路につく足取り  がいつになく軽やかでした。

  そして、人の命の大切さを大いに痛感せすにはいられない日でもありました。

            
   第2話 「花に誘われ、、」                          *禁・・無断コピー・転載
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